内科

内科では血管をダメにする3大生活習慣病（以前は成人病と呼ばれていた）である高血圧症、高脂血症、糖尿病の治療に力を入れています。この三つは相当に進行していて危ない状況になっていても痛くも痒くもないので「自分は元気だ、医者いらずだ」と思って知らないでいる人が多いのです。自覚症状がないので「静かなる殺し屋」と呼ばれています。この三つをコントロールすると血管を若く保てます。「人は血管と共に老いる」と言われますが、そのためにはこの三つをきちんと治療してタバコを吸わないことです。当院ではどんな病気で来院されても初診時に血圧を測定します。外来で血圧が高くても「白衣高血圧」と言って医師の前にいるだけで緊張して血圧がその時だけ一過性に上昇することが多いのです。本人は「私は全然緊張しているという自覚はありません」と言います。10年来通院している患者さんでも高くなる人がいます。自宅では緊張しないので本当の血圧がわかります。外来で血圧がどうしても高い患者さんには血圧計を購入して自宅の血圧を1週間分メモして持参していただきます。自宅でも高い人には高血圧の治療を開始します。「悪玉コレステロール」が血管を狭くして狭心症や心筋梗塞や脳梗塞を起こす高脂血症と高血糖を放置して失明や麻痺になる糖尿病は採血をして数字で判定します。平素、健診やドックを受けている人はデータを持参していただきます。この三つは現在の医学では安全圏にコントロールできるのです。タバコの害は実例のCTやX線検査をお見せして詳しく説明します。それで理解された方の中にはあっさり禁煙できたひとも多いのです。ともかくうちの患者さんには倒れてもらっては困るので一生懸命コントロールしています。